カレーを作りながら押し入れを気にする妊婦・マキ押し入れを開けると下段は空で、その場所へ匂いを充満させていく恵子は弟と妹に拒否され痴呆症の母・サイ子を引き取り、夫・浩二と3人で暮らしている日々進行する症状に頭を抱えながらも、施設に入れる費用も高額で、覚悟を決めて母を捨てることになったその夜、緊張からか興奮状態の恵子は、浩二に積極的に迫るこれから行うことへの罪悪感を隠せない浩二だったが、恵子の愛撫に抗えず、最後まで済ませてしまう翌日自分の息子に会いに行くという名目でサイ子を連れて公園まで来た恵子と浩二恵子はトイレにサイ子を連れて行くと、そのまま置き去りにし浩二と足早に逃げ去ったそんな3人の一部始終を修介が見ていた公園のベンチで一人思い悩む修介の前に、突然現れる孝だが、それは幻影だった嫌なものを見たと、その場を去ろうとしたが、トイレから出てきたサイ子は彼を息子だと思い込み、しつこく付きまとい自宅のアパートまでついてきてしまう妻・マキは彼女を家に上げることを拒むが、人のいい修介は結局家に上げてしまうそんな修介に、マキは「奥多摩で男性の遺体発見」という新聞記事を見せるサイ子を警察に引き渡そうにも、二人には警察に通報できない事情があった…